Project Description

Scale Laboratory(スケラボ)は、2016年から静岡県東部地域を拠点に「ひとりでも多くの人が、生活と地続きに無理なく芸術を楽しめるローカル」を目指し、役目を終えた施設や、使われていない場所などに一時的に活動の場(=舞台)を作り上げ、様々な芸術に関わる企画を行ってきました。

当初は、一流のアーティストの公演を気軽に見る機会を増やすことを目標に、月に1度程度、コンテンポラリーダンス、現代サーカス、演劇、狂言など、様々なジャンルの公演活動を行ってきました。

公演では必ずアーティストと観客が対話する「アフタートーク」を行いました。演者と観客の距離が近いテンポラリーな会場だからこそできることで、普段パフォーミングアーツを見慣れていない地域の人たちの、生の言葉が紡がれる場となりました。この、「対話」は私たちの活動のテーマとなりました。

次のステップとして、私たちの求める公演活動を長く続けるためには、地域の人たちとやりたいことや課題について対話する機会を持つことや、「公演に来ない(来れない)人」に目を向けることの必要性に気づきました。前者は企画プレゼン会「妄想会議(相談所)」として各地で開催し、後者は「スケラボアートキャラバン」として保育園などへのアウトリーチ活動に発展しました。

応援していただける人たちが増えるにつれ、自分たちの活動意義も少しずつ見えてきました。私たちができるのは「アート」それ自体や、演出のスパイスを加えることだけですが、その力を活かしたいと思うみなさんと繋がって協力し合うことで、相乗効果で新しい価値を作り出していけることに気づいたのです。

対話して顕れた思いを具現化する演出を考える、いわば「地域のアート係」として、団体としても、地域住民であるメンバーそれぞれも、少しずつ活動の幅を広げています。

この動画は、「となりのアーティストプロジェクト」として、スケラボがこれまで共に活動を作ってきた人や団体と、どのように関わりを持ち、何をしてきたかを記録したものです。「スケラボの使い方例」としてご覧いただければ幸いです。

http://scalelabo.jp/